レンタルサーバー(ホスティングサービス)には大きく分けて3種類のものがあります。
共用サーバーとVPS、そして専用サーバーです。
レンタルサーバーを選ぼうとしたら「共用とかVPS、専用で違いってあるの?」と気になります。
サーバーごとの特徴や違いを確認して、疑問点を潰してしまいましょう!
共用サーバー・VPS・専用サーバーの違いを図で確認
簡単に比較すると図のような感じ。
共用サーバーは一つのサーバーを複数人で利用します。
コストが安かったり運用が楽だったりとメリットも多いですが、制限も多いのであくまで個人でサイトを作ったりする人向けという印象です。
VPSは一つのサーバーに区切りを設けて複数人で利用します。
共用サーバーだとCPUやOSが共有されるんですが、VPSだとユーザー1人1人に用意される感じです。
専用サーバーは一つのサーバーをまるごと一人で使います。
単純に性能面などで見ると専用サーバーが最強なのですが、複数人で使うものを一人で利用するので費用が馬鹿になりません。
わかりにくい共用サーバーとVPSの違いを詳しく
「どっちも複数人で使ってるから違いがよくわからない」
という人が多そうなのでもう少し詳しく書こうかと。
VPSは『Virtual Private Server』の名の通り、サーバーの中を仮想的に専用サーバー化しているわけです。
区切ったそれぞれの区域ごとにOSやらCPUやらを割り当てるので、実際は一つのサーバーを共用しているのに、専用サーバーを使っているのと殆ど変わらない状態にできるわけですね。
VPSは家に例えるとマンションとかアパートみたいな感じかと。
共用サーバーは一つのサーバーをHDDなどの記憶領域は分けますが、基本的にはごちゃ混ぜで使います。
共用サーバーはシェアハウスみたいな感じですね。それぞれ部屋(HDD)はありますが洗濯機やお風呂(CPUなど)は共有しますので。
個人が使うなら共用サーバーで良い
理由に関しては後で説明する特徴の部分を見てもらえばより納得してもらえるかと思いますが、個人で使うなら共用サーバーが一番です。
特に当サイトのようなウェブサイトを作ってみたいと言うなら間違いなく共用サーバーが良いですね。
似たようなもので、他ユーザーの影響をほとんど受けないVPSを勧めない理由は運用が難しいからです。
というのも共用サーバーはセキュリティ対策などの部分を運営企業がやってくれるのですが、VPSの場合は利用者がやらなければいけないからですね。
VPSは専用サーバー同様管理者権限を利用者が持つことになりますので、メンテナンスやセキュリティ面を自力で頑張る必要があります。
要は「VPSは面倒くさいし、専用サーバーは面倒 + 高いので、よっぽどの理由がなければ共用サーバーにしよう!」ってことです。
共用サーバー・VPS・専用サーバーそれぞれの特徴
それぞれのサーバーの特徴を見ていき、自分がどの種類のサーバーを使えばよいのかを確認しましょう。
前述しましたが、テキストメインのブログやサイトを作るなら共用サーバー一択です。
共用サーバーの特徴やメリット・デメリット
- 特徴:1サーバーを複数人で使う
- 利点:コストが安いし管理も楽
- 欠点:管理者権限を持てないなど制限がある
一般的に提供されているレンタルサーバーはこの共用サーバー形式のものが多いです。
料金面に優れていて、かつ管理者権限を利用者が持つことができない分、面倒なところは運営企業がやってくれるので使うのが楽というメリットがあります。
個人でサイトを作る分には管理者権限などが必要になることはありませんので、共用サーバーで十分かなという印象です。
共用サーバーは個人向け、ブログやサイト作成に
VPSでも悪くはないのですが、メンテナンスやセキュリティ対策に気を使う必要があるのでサーバーに対する知識が必要になってきます。
専門知識が必要になるので、だったらVPSより共用サーバーが良いかと思いますね。
ブログや当サイトのようなウェブページを作ってみたい、というなら共用サーバー一択です。
VPSの特徴やメリット・デメリット
- 特徴:1サーバーを区切って複数人で使う
- 利点:コストも共用サーバー並みに安くできることも多い
- 欠点:メンテやセキュリティ対策を利用者がする必要あり
VPSは共用サーバーと専用サーバーのいいとこ取りをしたようなレンタルサーバーです。
共用のコストパフォーマンスの良さと、専用のできることの多さどちらもとったのがVPSという感じ。
また共用サーバーと違い完全に区切って使うので、他ユーザーの影響を受けにくいというメリットもあります。
問題点としてはやはりメンテなどを利用者がする必要が出てくるという、運用の難しさですね。
VPSは中級者以上向け、ウェブサービスの構築などに
サーバーのメンテナンスやセキュリティ対策の知識が十分にある場合は、VPSは中々良い選択肢かと。
ただ個人ブログやサイトを作る分にはVPSじゃないとできないことってまずありませんので、運用が楽な共用サーバーのほうが良い気はします。
サーバー知識が十分にあってかつ、サーバーで常に動かし続けるようなツール、例えばトレードソフトなどを動かしたい人なんかにおすすめです。
専用サーバーの特徴やメリット・デメリット
- 特徴:1サーバーを一人で使う
- 利点:スペックが凄まじく、やれることも多い
- 欠点:メンテなど運用が難しく、費用もかなり必要となる
複数人で使っているサーバーを一人で使うため、スペックが凄まじいです。
相当重い処理が必要になってくるソフトを動かす場合に専用サーバーを使うことになります。例を挙げるならネットゲームとかでしょうか。
個人サイトを作るとかだと明らかにオーバースペックなので必要ありません。
専用サーバーは企業や組織向け、大規模サイトやアプリの運用に
専用サーバーを使うのはとんでもない大規模サイトや、ネットゲームなどでしょうか。
基本的には企業や組織なんかが大きいことをやる時に利用するレンタルサーバーですね。
優秀なプログラマーの方や、そんな人達と大きなことをしたいなんて方に専用サーバーはおすすめです。
共用・VPS・専用の違いについてまとめ
- 共用サーバーは個人で使う人向け
- VPSはサーバー知識があって、動かしたいソフトなどがある人向け
- 専用サーバーは大きなプロジェクトをやる人向け
繰り返しになりますが、個人がブログやサイトなどを作る場合は共用サーバー一択になります。
VPSも選択の余地ありですが、無駄に運用が面倒になるだけで個人サイトを作る分には大して恩恵もないので非推奨ですね。
自分に合ったレンタルサーバーを選んで、無駄のないサーバー運用をしていきましょう!