レンタルサーバーを選ぶ時、高速性気になりませんか?
特にサイトを作る場合、高速性は非常に重要でユーザーに愛されるサイトになるかどうかの重要なポイントになります。
しかしレンタルサーバー、比較するのが難しく実際どれが本当に高速か分かりづらいです。
そこで、ここさえ抑えれば本当に高速なレンタルサーバーを選べるというポイントを紹介し、ついでに主要レンタルサーバーの比較もやっていきます。
高速なレンタルサーバーか判断するのに使える7つのポイント
- SSD
- RAID構成
- HTTP/2
- QUIC
- PHP7
- サーバーソフト
- 回線速度
上記7つのポイントを確認すれば、本当に高速なレンタルサーバーを選ぶことができます。(実際にはもっと細かい要素も関わってきますがキリがないので、上記7つを見るのがおすすめ)
ただ正直「何言ってるかわかんね」という人がほとんどかと思います。
それぞれのポイントがどういう意味を持っているのか簡単にですが、確認していきましょう。
SSD
ストレージにSSDを使っていると高速。
ストレージというのはデータを保存する部分のこと。記憶媒体とも言います。
ここにはSSDもしくはHDDが使われるのですが、SSDだとより高速性能が高いです。
SSDは光学式でHDDは磁気式なため、光学式であるSSDのほうが高速なためですね。
HDDは容量あたりの単価が安いため、大容量なものを借りても安めに使えるという利点もあるのですが、最近はSSDでも安いレンタルサーバーも多いため、SSD一択という感じがします。
RAID構成
RAID10で構成されている場合高速。
厳密には最速なRAID構成はRAID0というものなんですが、RAID0は故障リスクが高く、レンタルサーバーでは利用されないため除外。
主に使われるRAIDを比較すると
安全:RAID6>RAID10>RAID5≧RAID1
という感じ。
高速性を見るならRAID5とRAID10大差はありませんが、基本的にはRAID10のほうが速いです。
ちなみに安全性トップのRAID6はレンタルサーバーではほぼ採用されてません。
それからRAID構成に使われている台数も重要で、基本的には多いほど高速になります。(RAID1は例外で速くならない)
※RAID構成は奥が深く、ガッツリ解説すると凄まじい分量になるためこのへんで。台数が多くなると故障リスクが高まる部分もあったりします、メンテしっかりやってくれれば問題ないため利用者が気にする話ではありませんが。
HTTP/2
HTTP/2に対応していると高速。
HTTP/2というのは接続を多重化することで高速化する技術のことです。
エックスサーバーさんが解説している画像を見るとなんとなく分かるかと思うので、引用しておきますね。
よくわからんという人はHTTP/2に対応していると普通のサーバーより高速と理解しておけば大丈夫です。
QUIC
QUICに対応していると高速。
QUICというはのGoogleが2015年ごろに新しく公開したプロトコルで、従来のものより高速化することが可能です。
(プロトコル→通信規約、手順のこと。通信方法と理解すればok)
HTTP/2と関係していて、HTTP/2の弱点を克服するために作られたものなんですね。
HTTP/2はTCPというものを土台に使われるんですが、TCPって遅いんですよ。HTTP/2はせっかくの高速化技術なのにそれでは勿体無いと。
というわけでTCPではなくUDP(TCPより速いやつ)を土台にするために新しいプロトコル作ればいいんじゃね、ってことで生まれたのがQUICなわけです。
そのためQUICが採用されていると、より高速なレンタルサーバーと言えます。
PHP7
PHP7を使える場合高速。(特にwordpress)
PHPというのは動的なウェブサイトを作るのに使われる言語です。
ネットに関係するプログラミング言語ぐらいの認識でかまいません。
で、このPHPにはバージョンが有りまして、主にPHP5と7があるんですが、この2つのバージョンには大きな速度差があるんです。
具体的にはPHP5とPHP7ではおおよそ実効速度に2倍の差が生じると言われています。
実際に速度を計測した場合、特にwordpressは差が顕著になっているようです。
サーバーソフト
LiteSpeed>nginx>Apacheの順で高速。
webサーバーのソフトの高速性については諸説ありますが、Apacheが最も遅いというのは共通理解です。
問題なのはnginxとLiteSpeedで、この2つの高速性は同等という方と、筆者のようにLiteSpeedのほうが速いという方で分かれています。
なぜ私がLiteSpeedのほうが速いとしているかというと、根拠として下記情報があるからです。
上記グラフは秒間のトランザクション処理を比較したものです。
数値が高いほど高速と言えるため、最も高い数値を出しているLiteSpeedが最高速であると結論付けています。
【サーバーソフト】Apache・nginx・LiteSpeedの比較など詳細はこちら
回線速度
よりGbpsが高いほど高速。
これは正直そこまで高速性に影響を及ぼしてはいないと感じていますが、低いよりは高いほうが高速であろうという考えではあります。
Gbpsが高いほど1秒間にやり取りできる最大のデータ量が増えるため、高速性は高まるって話なんですが、公開されている情報はあくまで理論値なため、実際に出る速度はみんな似たり寄ったりだと思うんですよね。
それでも低いよりは高いほうが高速と言えるだろうということで、比較ポイントとして取り上げています。
レンタルサーバー主要5社の高速性比較表
mixhost | エックスサーバー | JETBOY | ロリポップ | さくらサーバー | |
SSD or HDD | SSD | SSD | SSD | HDD | HDD |
RAID構成 | RAID10 (10台構成) | RAID10 | RAID5 (4~8台構成、プランによる) | RAID10 | RAID1 |
HTTP/2 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
QUIC | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
PHP7 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
サーバーソフト | LiteSpeed | nginx | LiteSpeed | Apache | Apache |
回線速度 | 10Gbps | 不明 | 不明 | 1Gbps | 1Gbps |
公式サイトへ |
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Good→緑 Bad→赤 普通→黒
※RAID構成の台数は基本的に多いほど高速、台数に関しては問い合わせにて確認しているため非公開情報ですので、変化している可能性あり
ここまで解説してきた7つのポイントを元に、主に使われているレンタルサーバー5社を比較すると上記のような結果になりました。
単純に性能だけで高速性を見るとmixhostが最速
比較表を見て分かる通り、性能だけで単純に比較するとmixhostが高速性ナンバーワンと言えます。
ただし計測方法によってはエックスサーバーやJETBOYとあまり変わらないというケースもあるため、注意が必要です。
環境やサイトコンテンツ次第では期待していたより低い結果になる可能性もあります。
ただし普通に使えば大体はmixhostのほうがサイト表示速度などが最速になりますし、最大限活用できる人ならなおさらです。
レンタルサーバーを使って、最速なwebサイトなどを作りたい場合は「mixhost」を検討して見る価値はあるでしょう。
高速なレンタルサーバーについてのまとめ
- 高速性は7つのポイントを見ると分かる
- 性能だけを見るとmixhostが最速
- ただし環境・使い方によって前後する可能性あり
7つのポイントをそれぞれなぜそうなるのかまで理解しようとすると、かなり難しくなってきます。
レンタルサーバーの高速性を把握したいというぐらいだったら、暗記する形で覚えてしまっても良いかと。
高速なレンタルサーバーを使ってストレスフリーな運用をし、ユーザーに愛されるサイトを運営しましょう!