HTMLとCSSだけで構築されているサイトもありますが、最近の主流はPHPを利用したwebサイト。
PHPを利用した場合、いわゆる動的サイトとなるのですが、この形式のサイトは速度面で少し不安が残ります。
そこで登場したのがPHP7、従来のPHP5と比べ格段に速くなったとのことですが、実際どれぐらい速くなったのか。
速度を比較しつつ、違いを解説していきます。
PHP5.3~PHP7をwordpress上で速度比較
※HHVMはPHPと互換性のある言語、深く気にしないで大丈夫です。
上記グラフはwordpress4.1.1上でPHP5.3~PHP7までを動かした時の差で、数値が大きいほど高速と言えます。
見て分かる通り、差は歴然でPHP5の頃に比べ、PHP7が格段に速くなったことが分かるかと。
PHP7は従来のPHP5より2倍以上高速
具体的に書くならPHP7はPHP5に比べ、おおよそ2倍以上高速化に成功したバージョンと言えます。
サイトの高速化が重要視されている昨今で、PHP7にしない理由はありませんね。
もしサイトを運営していて、PHP7に対応していない場合はやったほうが良いかと思いますよ。
レンタルサーバーでサイト運営している人向けPHP7適応方法
ぶっちゃけ、今だとデフォルトでPHP7に対応しているので、特に気にする必要はありません。
気になる場合は、各レンタルサーバーのコントロールパネルからPHPのバージョンの切り替えや確認ができるはずですので、そこからチェックしてみるとよいかと。
PHP7がでた当初は対応しても、ユーザーの使うブラウザが非対応であるケースが多く、意味がないと言われていましたが、今は確実に効果あるので対応しておきましょう。
特にwordpressでサイト運営している方はPHP7に設定しておくこと忘れずに。
PHP7が2倍以上高速化した理由、違いは何なのか
グラフでPHP7が高速であることがわかりましたが、なぜPHP5と比べ2倍以上の差がついたのでしょうか。
これに関して筆者の及ぶところではないため、確実なことは言い切れませんが、いろいろな情報などを調査してみると以下のものなんかが関係していそうに見えます。
全体的にPHP7が圧倒的に速くなった理由は、そもそもL1キャッシュを利用できるとかコンパイル時にASTを噛ませるようになったとかも影響してるのだろう
PHP7はメモリの動的確保の回数やメモリの消費量を減らす方針で作られているという点も抑えておきたいですね。
PHP7が速い理由は、高速なキャッシュの利用や、メモリの使い方を改善したなどが関係しているとざっくり理解して良いかと思います。
PHP7はPHP5と一部互換性がないという欠点あり
ちなみにですが開発者向け情報として、PHP5とPHP7には互換性が一部ないということを伝えておきます。
「PHP: 下位互換性のない変更点 - Manual(外部サイト)」が詳しく触れているのでそちらを参照してみるとよいかと。
開発者的にはよく使っていた型が一部なくなったのが、しんどいようです。
wordpressでテンプレートを自分で開発せず、別口で用意している場合、特にPHPをいじることもないでしょうし、気にする必要はあまりないかと。
PHP7の欠点を感じるのは開発をしていく人でしょうね。
PHP5とPHP7の違いについてまとめ
- PHP7はPHP5より2倍以上高速
- PHP7に対応するようサーバーの設定はしておこう
- PHP7はPHP5と一部互換性がないため開発者は注意
正直PHP7に切り替わったのは結構前で、この記事作成時点ではPHP8もそろそろ来るのではって頃ですので、今更感は否めませんね。
ただ逆に言うとPHP8がでてしまえば2世代分差がついてしまうわけで、今のうちにPHP7への対応を確実に済ませておきたいとも言えます。
ちなみにレンタルサーバーを借りてwordpressでサイトを運営していく場合、PHP7に対応しているテンプレートを選べば、特に意識しなくてもPHP7対応サイトになっているので大丈夫ですよ。