ベーシック | プラス | |
無料期間 | 15日間 | |
初期費用 | 2000円 | |
月額 (12ヶ月契約時) | 900円 | 1800円 |
容量(SSD) | 200GB | 300GB |
転送量 | 80GB/日 | 120GB/日 |
マルチドメイン | 無制限 | |
MySQLのDB数 | 70個 | 100個 |
wordpress 自動インストール | ![]() | ![]() |
共用/VPS/専用 | 共用サーバー |
地味に優秀なレンタルサーバーと言ったらヘテムルでしょう。
長い期間貧弱なスペックだったのですが、2016年11月を境に一挙強化。優秀なレンタルサーバーへと進化しました。
知名度はあまりありませんが何気に使えるヘテムルについて詳しく見てみましょう!
ヘテムルのメリット
- オールSSDによる高速化
- SSLがEV認証のものまで利用可能
- DB数も多く多数サイトの運用が楽
ヘテムルの良さは高速化を意識したサーバー構成でしょう。
SSDを採用しているレンタルサーバーは近年増えてきてはいますが、まだ少ないのが現状ですのでヘテムルを使う上での大きなメリットです。
他にもいくつか利点がありますので、それぞれ詳しく見ていきましょう。
オールSSDによる高速化
SSDは高速な記憶媒体です。
主に使われている記憶媒体はHDDと呼ばれるもので、これは容量あたりの値段が安いため一般的にHDDが利用されます。
しかしHDDは新しく登場したSSDと比べるとデータの呼び出し速度が遅いため、できればSSDを採用したレンタルサーバーのほうが高速化には適しているわけです。
ヘテムルは全てのレンタルサーバーにSSDを採用しているため、他レンタルサーバーより高速な環境を実現していて、しかも容量もかなりでかいです。
同じくSSDを採用している「mixhost」は月額料金980円で40GBなのに対し、ヘテムルは200GBと5倍の容量を誇っています。
正直な話をすると私が500ページほどコンテンツを作成しても3GB程度しか使ってませんので200GBは無駄にでかいと言えなくもないです。
ただし動画系のコンテンツを大量に使ってサイトを作る場合は容量がかなり大きくなりますので200GBを有効に使えることでしょう。
SSLがEV認証のものまで利用可能
SSLには認証レベルというものがあるのですが、ヘテムルでは最高レベルのEV認証のものを利用することができます。
ただしEV認証のようにレベルの高いものを使う場合は有料ですのでご注意を。
安心してほしいですが無料で使えるものもありますので、SSLを使う上で費用で苦労することはありません。
無料のSSLは認証レベルが一番下のものになってしまいますが、個人がサイトを運営する場合に利用するものとしては十分すぎますのでご安心を。
ちなみに最も下の認証レベルのものはドメイン認証と呼ばれるもので、次が企業実在性認証、最も高いのがEV認証となっています。
ドメイン認証以外のものは法人が使うようなSSLですので、個人の場合は意識しなくても大丈夫です。
DB数が多く多数のサイトの運用が可能
DB(データベース)があると人気の高いウェブサイト作成ツールであるwordpressを導入することができます。
wordpressを利用するにはDBを一つ利用することになるのでヘテムルは一つのサーバーで70個wordpressのサイトを運営できるわけです。
またマルチドメインが無制限で利用することが出来る点も多数のサイトを運営する上では嬉しいポイントでしょう。
(マルチドメインは一つのサーバーで使えるドメインの数。サイトを作るにはドメインを一つ使うので無制限だと嬉しい)
ちなみにSSDの話で触れましたが、ヘテムルは200GBという凄まじい容量を確保していますので、その点から考えても複数サイトの運営に適したウェブサイトと言えますね。
ヘテムルのデメリット
- 全体的な高速性はそこまで凄くない
- バックアップの復元が有料
- プランのアップグレードができない
始めヘテムルを優秀なレンタルサーバーと書きましたが、より優れたレンタルサーバーもあったりします。
そのためスペックにまだまだ物足りなさを感じさせる部分があったり。
ヘテムルを使うべきか正しく判断するためにデメリットも掘り下げていきましょう。
全体的な高速性はそこまで凄くない
「オールSSD化による高速化をメリットに挙げてたじゃないか!」と思うかもしれません。
実際SSD化は確かに高速性に大きな影響を与えるため、メリットとして挙げたのですが、サーバーの高速性ってSSDだけで決まるものじゃないのです。
「本当に高速なレンタルサーバーの選び方」を見てもらうと分かるのですが、高速性を比較するポイントって7つは最低でもあります。
SSDは高速性を比較するポイントの1つでしかなく、全体的な高速性能を比較すると非公開情報も多いため多少推測入りますが、ヘテムルは高速性能トップクラスの「mixhost」に遠く及びません。
ただSSDの部分でも触れましたが、容量に対しての価格は結構安いので、そこに魅力を感じるならヘテムルもありかとは思いますね。
プランのアップグレードができない
ヘテムルは最初に申し込んだプランからアップグレードができません。
サイト規模が大きくなったからと、ベーシックからプラスに変更したりできないわけです。
ほとんどの方はアップグレードしなければいけないなんて状況には陥りませんが、中にはそんな方も出てくることかと。
サイト規模が大きくなってサーバーに収まらないのにアップグレードで対応できない場合は、サーバーの移転をする必要があるのですがこれがなかなか面倒な作業になります。
本気でサイト運営していくなら「mixhost」などアップグレードの選択肢があるサーバーのほうが良いでしょう。
ヘテムルを使うならプランはベーシックが安定
ヘテムルにはベーシックとプラスの2つのプランがあります。
何が違うかというと容量と転送量とDB数ですね。
正直容量300GBは多すぎますし、転送量120GB/日も多すぎます。DB100個も使い切るのはかなり難しいです。
というわけでベーシック一択でしょう。
ただし長年サイトを運営していて、最初から一気に容量をつかうというならプラスもありかと。初心者ならベーシックで間違いありません。
ヘテムルはプラン変更ができないので注意
途中でプランをアップグレードしたりダウングレードしたりできるレンタルサーバーもあるのですが、ヘテムルは非対応です。
そのため途中でプラスに変えたりベーシックに変えたりしたい場合は、別にアカウントを取得して変えたいプランを契約。その後中身を移す必要があります。
サーバー内のデータ移管は結構面倒くさいですので、最初のプラン選びはお間違いのないように。
サーバー移転しないといけない状況に陥りたくないなら「mixhost」などプラン変更に対応したサーバーを選んでおくというのも手でしょう。
ヘテムルの評判とメリット・デメリットについてまとめ
- 大容量のSSDとSSL周りが優秀
- 障害リスクと価格に対してのスペックが物足りない
- 一つのサーバーで大量にサイトを運営したい方向け
正直な話をするとヘテムルは優秀ではあるのですが、同価格帯の他レンタルサーバーが優秀過ぎて使い道がだいぶ限られています。
具体的には「mixhost」ですね、本当にこのレンタルサーバーは価格に対しての性能や機能が優秀すぎます。
ヘテムルは同価格帯が優秀すぎる分物足りなさを感じますが、しょぼいサーバーではないので検討する価値はあるかと思いますよ。